教室に通おう!その前に・・・知っておいて損はない!
はじめてのボイストレーニング!
『ボイストレーニング』
歌や話し方をを勉強しようと思ったり、習おうと思ったことがある人、そして、USボーカル教室のページにアクセスしたみなさん。 耳にしたことはあるけど、実際にはどういうことをトレーニングするの?
と思ったことはありませんか?
実際にはUSボーカル教室の生徒さんからも質問されます。
レッスンでは、詳しく説明することよりも実践的に楽しく実感してもらうことが多いのですが、ここでは、ボイストレーニングの5つのポイントについて解説します。
ボーカルレッスン、ボイストレーニング時のご参考に!
- 発声法
- 声量
- 声の抜け
- リズム
- 音程
※こちらで紹介する効果は、個人差があり全ての人に当てはまるわけではないことをご理解ください。
発声法~声を出す
私たち日本人は普段から言語的にも外人のように深い呼吸を使って話すというわけではないので歌声にものど声(地声)を使いすぎてしまう傾向にあります。ギターに例えると咽頭部分が
ギターの弦、体がボディーであり共鳴体になります。
弦だけでも音は出ますが、音の広がりは望めません。声も同様です。
私達が声を出す場合、まず呼吸を行い、肺に空気が入ります。吐き出す呼気が喉仏の中にある声帯を振動させ原音が生まれます。このときの音は喉頭原音と呼ばれ、響きの無い、聞こえない程小さな音なのです。
この喉頭原音が喉頭(喉の中)や口腔(口の中)鼻腔(鼻の中)などの共鳴腔に共鳴増幅され声になり、舌や歯を使って調音され言葉が生まれます。
声に個性が存在するのは共鳴腔の形が人それぞれ違うからに他なりません。逆に声が似ている場合は共鳴腔の形が似ているということです。
この共鳴の効率を高めることで、より響きの深い、抜けの良い声を生み出すことが出来るようになります。
ここでは普段私たちがよく使ううなずきや鼻歌のときの、眉間の共鳴を感じつつのどに
負担の少ない声を実感していただくことです。
より響きの深い声を出すためには喉頭、口腔、鼻腔に効率良く声を共鳴させる必要がありますが、多くの人が充分に使いこなせていない部分、それが鼻腔共鳴です。
また、鼻腔共鳴を鍛えることは高音域を発声する上でも重要な下地作りとなります。
基礎となる裏声を低い音域から高い音域までまんべんなく鍛えておきましょう。だからと言って地声のトレーニングを疎かにしてはいけません。
鍛えない声種は衰えますし、伸びて行かないからです
声量~声のボリュームを上げる
それほどまでに声量が必要とされないポップスにおいても声量不足に悩む人は少なくありません。
声量アップには全筋肉の総合的な訓練によります。
声帯だけの問題ではありません。
声帯と声帯を取り巻く筋肉、そして、全身の筋肉との関連づけです。
歌ではこの目に見えない身体の内側の筋肉を鍛えることこそが、声量をアップさせたり声の強弱などをコントロールする上で不可欠になってきます。
内側の筋肉とは声帯をとりまく筋肉であったり、最近よく言われているコアな筋肉(深層筋)または丹田(たんでん)と表される部分のことです。
普段でも自然と大きな声を発そうとする時や、相手に重要な何か強く伝える時は身体の深い筋肉を使って私たちは声を発しています。
ただ歌でメロディーや音程に気をとられることで口先のみで歌ってします傾向があり、身体を使うことを忘れてしまうと自然と声量もダウンしてしまいます。
この見えない筋肉をつかうというのは腹式呼吸のトレーニングと同じです。
腹式呼吸は横隔膜呼吸とも言われているように横隔膜の筋肉を使って息のコントロールをしてくれます。この腹式呼吸をしっかりと身に付けることにより、深い息の支えを作り、腹筋と背筋を効率よく使うことでしっかりとした声量の確保が出来ます。
声の抜け~通る声へ
一般に「通る声」と言われる声は声量と間接的に関係しています。
この「通る声」を作り出すのに必要なことは喉を開いて発声することですが、喉を開くというのは単に口を大きく開くのではなく喉頭蓋を開けることを指します。
声の通らない人は発声時においても喉頭蓋が後ろに倒れ、開きが悪い状態です。
喉頭蓋を高く保つことで喉の奥が広がり奥行きのある聴き心地のよい声を作ることが出来ます。
そして「通る声」を作り出す上で欠かせないもう一つの大きな要素に鼻腔共鳴があります。わかりやすい例を挙げますと演歌歌手の方の歌唱方法です。咽頭をしっかり共鳴させることで力強い言葉の表現をしています。喉にはかなり負担のかかる声ではありますが、長時間歌っていられるのはここで言われる「声の抜け」をうまく使って喉の負担を軽減しています。
よく演歌歌手の方がフレーズの最後の部分で目線をぐっと斜め35度くらいに投げるような姿を目にしませんか。「声の抜け」を感じるには目線も大きな要素になっています。目線で声はひっぱる!そんなイメージでしょうか。
あとは表情筋も大きく影響しています。大声で笑うと口角があがります。そうすると先ほど出てきた喉頭蓋があがって鼻腔に声がしっかり抜けて声色も明るくなり響きのよい声になります。
大半の人は鼻腔共鳴を意図的に鍛える必要があります。
と言っても鼻声で歌うのとは意味が違いますので間違わないように!!
声を出した際、自然に鼻腔共鳴が得られるようにすることが大事です。
リズム~音を刻む
ポップスのリズムの基本は8ビートなので、クラシックを長く勉強してきた人がうまくリズムが取れないという話はよくありますよね。
8ビートは4分の4拍子のビートの中で8分音符をベースに作るリズムですが、まず大事なのが表拍と裏拍です。
ドラムで例えるとわかりやすいのですが表拍がバスドラム、裏拍がスネアという形になります。日頃から音楽を聴くときは裏拍を意識して聴きましょう。
できれば、曲に合わせて裏拍のリズムを手や体で取ってみるといいですね。
♪イチトー・ニートー・サントー・ヨントー
イチ、二ー、サン、ヨンが表拍になり、トーが裏拍になります。
では、ためしに曲に合わせて表拍で手を叩いてみましょう。
次に裏拍のトーの部分だけ叩いてみて下さい。
うまくリズムに乗ってたたけましたか?
裏拍をうまく叩けない人は裏拍に対しての意識・感覚が弱いと言えます。
8ビートで大事なのは裏拍です。裏のビートを感じることがリズム感を鍛えるのに最も大切なのです。
それからリズムには強弱があります。
表拍は強く、裏拍は弱くが基本ですが、もっと細かくリズムをつけることでノリを出すことができます。
イチトー・ニートー・サントー・ヨントー
まずは、すべてを同じ強さで叩いてみましょう。
平坦なリズムですね。
次に表拍を強く、裏拍(トー)を極端に弱くして叩いてみましょう。
裏拍はほとんど音がならないくらい大げさにやると分かりやすいです。少しノリが出てきたように感じませんか?
ではそのまま、ニーとヨンを極端に強くしてみて下さい。
どうですか?とてもノリが出てきたと思います。
これは基本中の基本ですが、このようにリズムは色々な強弱をつけることでノリを出せるのです。
ジャンルや曲調によってアクセントの位置が違ってきます。
日頃から広いジャンルの音楽をたくさん聴いて、リズムパターンや強弱のつけ方を研究してみましょう。
音量~音の高さを調節する
思ったとおりの音程が出せないのは、音程を作り出す器官である声帯をコントロールできていないということです。もしくは、音感があまり良くないために、そもそもの正しい音程が理解できていないせいかもしれません。
声帯を思うようにコントロールできない理由の一つは、ボイストレーニング、つまり呼吸や発声に問題がある場合です。
腹式呼吸ができていないと、肩や胸に力を入れて無理に声を出そうとしてしまいます。
あとは発声的に声を共鳴させるポイント(あたりといいいます)がずれるとピッチが不安定になるということがあります。
身体の入れるべきところだけに力をいれて喉や上半身は余計な力を抜くことが重要です。
喉や上半身の力が抜けることで自然と響きが頭部のほうに抜けてくれますので安定感のあるピッチで歌うことが可能になります。
音程感覚を磨くことも大事なことです。
日頃から自分の歌を録音して客観的に聴く習慣をつけるようにして下さい。
自分の考えている音と実際に出ている音を比べてみましょう。
それから耳の感度をよくすることは、とっても大切なことです。
ですから音楽をたくさん聴いて下さい。
ただ漠然と聴くだけではなく、どんなメロディーをどんな歌い回しでうたっているか、どんな楽器がどんなフレーズを弾いているか、 そして全体としてどう聴こえるかをじっくり聴いてみましょう。
今まで聴こえなかったサウンドが聴こえてくるようになれば、耳が良くなっている証拠です。