今回のお薦め曲
♪『芭蕉布』沖縄民謡
どうも。
USボーカル教室
横浜日吉校×横浜中山校の中村です。
今週の真ん中。
朝目が覚めて携帯のラインを開いたら、
目を疑うようなニュースが、私の
故郷である沖縄から飛び込んできました。
首里城が全焼…。
本当に最初は信じられませんでした。
でも、首里城の比較的近くに住む伯母からの画像や、
ニュース速報の映像を見て、
現実に起こってしまったことなのだと
受け止めていきました。
2019年も下半期に入ってから、
何だか毎週のように、
次から次へとやるせなくなってしまうような
ニュースが頻発しているように感じます。
途中途中に、
新天皇陛下の即位礼正殿の儀があったり、
ラグビーW杯の健闘の様子だったりと、
おめでたかったり、
気分があがるニュースがあったりはするのですが、
それ以上に強く激しい衝撃を受ける
ニュースが襲ってきて、
この下半期は
喪失感が常につきまとっています。
それでも日々は続き、生活は続いていくわけで。
前を向く為に、責任の所在は
何処だとかの議論をするよりも、
実際に行動に起こせる出来ることから
コツコツとやっていくことが最善の策だと思います。
そんな中で今回ご紹介したい曲が、
沖縄の比較的新しい時期に出来た
民謡である『芭蕉布』です。
この曲の歌詞の中では、琉球王国時代の
城下町であった古都・首里の風景を描きつつ、
今の時代の私達と結びつけながら、
今も昔も変わらない故郷を想う心が歌われています。
一度、第二次世界大戦で
焼失してしまった首里城。
その後、沖縄の本土復帰20周年の年、
1992年に復元され、世界遺産にも登録されたお城。
復元された年、私は小学5年生でした。
そして復元された首里城をその後見に行き
独特のベンガラ色に染まった世界を
目の当たりにして息を飲んだ記憶があります。
沖縄県民にとっては、日本に復帰をして20年。
首里城も復元して、
新しい沖縄を作っていくんだ!っていう
気概の象徴になってたものでした。
G8サミットがあった時も、
守礼の門が2千円札の絵柄に選ばれて、
かなり盛り上がったりなどもありましたしね…。
その象徴が燃え崩れていく映像を見た時は
ひどい喪失感でしたが、
そうやって、古い時代の想いを忘れず、
復元をして新しい時代へ繋げていこうということを、
首里城以外の所でも重ねてきている沖縄です。
とくに沖縄で流れ歌われる音楽の中には、
それが溢れています。
きっとまた再び再建へと動きだし、過去から学び、
新しい時代へ繋げていけるよな首里城が
再びお目見え出来る日が来ると信じてます。
そんな所で、本日はこの辺でm(_ _)m